二匹目のドジョウも、棄てられない
やや好評
前回寄稿したリクガメ話が、まさかのやや好評。たくさんの質問を頂戴いたしましたので、欲をかいてもう少し彼の生体を晒してゆきたいと思います。
皆さまの持つリクガメのイメージは画一的に、ドーム型で動きののろい、マリオに踏まれて溝に落とされるかわいそうな生き物と言ったところでしょうか。
さて、我が家のカメ様は比較的穏やかな性格のヒョウモンリクガメという種類ですが、人懐こい性格の個体も、人に興味のない個体も、性格は様々なようです。(我が家は後者です)
美しい、カメ
現在地球上で分類されているカメの種類は300程度で、爬虫類の中でも少ない方だそうですが、中には大変美しい幾何学模様の甲羅を有する種類もあり、厳しい自然界でなぜ選択されてきたのか不思議でたまらない種類もあります。
(写真は世界一美しいといわれるホウシャガメ)
◎基本的に泳げない
リクガメは泳げません。間違って川に還すと溺死します。
◎180年生きている個体もいる
イギリス領セント・ヘレナ島でくらすセーシェルセマルゾウガメのジョナサン氏。
推定年齢は180歳オーバーと、とんでもない長寿です。うらやましい!
◎甲羅は脱げない
脱がしてはいけません。私たちの肉体を支える背骨の役割を果たしています。
ちなみに、底の部分(腹甲といいます)にも美しい柄があったりして見えないお洒落の必要性には首を傾げるばかりです。
◎ほとんど寝ている。
日の出とともに動きだし、食事が終われば昼寝。午後に少し活動して、日没前に眠ります。リクガメはその優雅さと穏やかな性格から愛されるキャラクターとなっているわけですね。
リクガメの消費カロリーは一日数キロカロリーとも。人間が2,000キロカロリーを消費して一日を過ごすことを思えば、大変エコな暮らしです。
しかしただの徒食ではありません。何かを考えているはずです。何かを。
◎トイレの躾はできません。
自然下では命ある限り異動を続けます。巣もありません。つまり、離れれば同じ場所に戻ることは少なく、跡を濁しても自然界の養分となるだけです。合理的です。
大型の種類を飼育している方々は人間用のおむつで室内放し飼いの方も多いようです。
我が家も夏場は放し飼いです。
◎自然界の勝ち組はどうやって死ぬのか
頑丈そうな四肢と、低い重心の安定体系。向かうところ敵なしの完璧ボディーと思いきや、トラブルには全く脆弱です。
転落死、溺死、挟まれ死、ひっくり返り死(自力では起き上がれない)、など、残念な最期が多いようです。
◎食えるのか
絶滅の危機にあるゾウガメ等が激減した原因の一つに、人間のたんぱく質補給の為に乱獲された経緯があります。
うまいかどうかはわかりませんが、たくさん食われたのです。捕まえるのはこれ以上ないほどイージーでしょうから。
あわてて各国が絶滅危惧種としてレッドリストへ登録した経緯もあり、いまではたくさんの種類が保護の対象とされており、先出の美しいカメも飼育禁止となっています。食うのはもちろん禁止されています。
◎日本にリクガメはいないのか
主に水辺で暮らさないカメをリクガメと定義すれば、いますいます。日本にもいますよ!
ということで、
次回は、憧れのカメを探して石垣島へ 編に続きます。
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この記事のライターをご紹介
- masato yamada ( マサト ヤマダ ) 孤高の読書家
- 株式会社メガメディアコミュニケーションズ「転勤住替え情報センター」のマネージャー。
法人様向けの転勤に関する新サービスを日々開発している。