最終回 お部屋探しのコツ《賃貸借契約の手順と注意点②》

ライター エージェントNo.023
カテゴリ ハウツー
掲載日 2015/02/02 00:00

賃貸借契約、最後のステップ!

重要事項説明が問題なければ、いよいよ契約です。
入居後にトラブルが起こらように、契約の条件はしっかり把握しておきましょう。
今回は契約書の特にチェックするべきポイントを紹介します。
もちろん、紹介するポイント以外でも、気になる点は必ず確認しておきましょう。

契約書の重要なポイント

●お金に関して
賃料・共益費(管理費)など、月々支払いの発生する金額や支払い方法、期日などを確認しましょう。一般的には、翌月分を前月の末日までに、振り込みか自動引き落としで支払う場合が多いです。また、万が一滞納した場合の延滞利率も記載されています。
それに合わせて、賃料の改定についても確認しておきましょう。ほとんどが「貸主と借主双方の合意のもと改定する」となっていますが、一方的に改定できる条文になっていないか確認しておきましょう。

●契約期間
2年契約であることが多いですが、1年契約の場合もあり、更新のタイミングが異なります。重要事項説明と同じ期間になっているかも確認しておきましょう。

●更新について
自動更新か、任意更新(合意更新)のどちらかを確認しておきましょう。
それぞれの違いは下記の通りです。
自動更新・・・貸主と借主の双方が解約を申し出なければ、自動で更新される。
任意更新・・・貸主と借主の双方の更新の意思を確認してから、更新手続きを行う。
また、更新料や更新事務手数料が発生する場合もありますので、
支払いの要否と金額を確認しておきましょう。

●敷金など
敷金などの預入金を支払う場合は、返還に関する手続きなどを確認しておきましょう。特に退去時の原状回復費用の精算の部分で起こるトラブルは多くあります。
原状回復についての取り決めもしっかりと確認しましょう。

●修繕
一般的には、入居者の故意・過失によって修繕が必要になった場合の修繕費用は入居者負担で、住んでいれば必ず必要になる修繕の費用は貸主負担です。明記されていない場合、退去時にトラブルになる可能性がありますので、注意して下さい。

●禁止事項
一般的には、楽器の演奏やペットの飼育、石油ストーブの使用などが禁止されていますが、契約によって異なります。これに違反した場合、契約を解除されることもありますので、しっかり確認しておきましょう。

●契約解除
これは入居者からではなく、貸主から契約を解除される内容が記載されています。例えば、禁止事項に違反した、賃料の滞納があった、などがあります。

●解約
入居者からの解約について、方法や期日が記載されています。一般的には退去する1ヵ月前までに通知が多いですが、地域や物件によっては2か月前までに通知が必要な場合もあります。これを過ぎて通知すると、その分余計に家賃を支払わなければなりませんので、ご注意ください。

●特約
ここに記載されていることは、他の条文より優先されます。入居者に一方的に不利な条件が記載されていることはないか、しっかり確認して下さい。
内容的には重要事項説明書と被っていますね。それでも、契約書でもきちんと確認しておかないと、重要事項説明書より契約書の方が効力が強いため、間違っていたとしても契約書が優先されます。後々トラブルにならないよう、両方で違いがないかを確認して下さいね。

ここまでいけば、あともう少しです。
後は初期費用を支払って入居日に鍵をもらえば、無事、新生活をスタートすることができます。

今回で部屋探しの一連の流れはおしまいです。
今お部屋探しをされている方や、する予定がある方の参考になれば幸いです!

これからは、部屋探しや賃貸契約で知っておくとお得になる(かもしれない)ことをお伝えしていきます。
次回は初期費用についてお伝えします!

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  • エージェントNo.023 ( ゼロニーサン ) スタッフ
  • 大阪在住。生まれも育ちも大阪。逆に大阪から出ようとしていない。 もはや、大阪から出るのが怖いのかもしれない。 大阪から出たことがない、生粋の大阪人なのに関西弁は少ない。


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