手続きのプロフェッショナル

ライター 中野 浩明
カテゴリ 引越しコラム
掲載日 2015/02/20 00:00

ご挨拶

みなさま、はじめまして。堺行政書士事務所の中野と申します。
現在、行政書士事務所を運営している、38歳の生粋の堺人で、2児の父親でもあります。
かつては絵描きを目指していたり、電気系の技術職に就いていたりと、色々な面を持つ一方で、地元を愛するあまり過去の4回の引っ越しも全て同じ堺市内、はては事務所の名前にそのまま「堺」をつけてしまうほど、一途(?)な面も持ち合わせております。

はじめに、お断りのようにはなってしまいますが、こちらでコラムを執筆する際に「自由に何でも書いてください」というお言葉を頂いたので、そのお言葉にあまえて"引っ越し"ということに捉われずに自由気ままに書かせていただきます。
どうかそのあたりはご容赦のほどを。
もちろん、執筆するからにはご覧になる皆様に何か意味のあるものを、と心がけております。

まだまだ認知度の低い行政書士

さて、今回何を書こうか迷ったのですが、自己紹介も含めて、まず"行政書士"について書かせていただくことにしました。
みなさんは、そもそも"行政書士"という職業をご存じでしょうか?
聞いたことがあるけどどんな仕事をしているか知らないという方が、はっきり言ってびっくりするほど多いんですよ。

とりあえず簡単に言うと、法律知識を持って書類を作成したり、本人に代わって各行政機関に申請をしたり、といった職業です。街の法律家なんていう人たちもいます。
これだけではやっぱりいまいち何をしているかわからないですね。
中には登記のプロフェッショナルである司法書士さんとごちゃまぜに考えている人や、知り合いの中の一人なんか、未だに私のことを税理士さんと同じだと思っているくらいです。
業務の幅も広く、私のように遺言書や相続を専門とする人もいれば、車の登録手続きや車庫証明の手続きを専門とする人、他にも会社設立、NPO法人設立、建設業許可申請、風俗営業許可申請、帰化申請手続き、著作権業務etc・・・

これらはほんの一部でしかなく、書ききれないほど様々です。
(実際には私も相続専門とうたってはいますが、これらの業務にも携わっております)
このように「行政書士はこんなお仕事をする人」と我々からもはっきりと説明ができないため、知らない人が多いのは仕方のないことかもしれませんね。

ドラマ「カバチタレ」について

さて、そんな行政書士ですが、私がはじめて知ったのは、
14年前のフジテレビのドラマ「カバチタレ」でした。
その内容はというと、深津絵里さん扮する行政書士が、法律的に弱い立場である人達をその専門知識を活かし、助けていくという、コメディあり人情ありのお話。

女優の香里奈さんが始めて女優として登場したり、平均視聴率が20%近くだったりと、
なにかと話題なドラマだったようです。
という訳で、私はそれを見て「カッコいい!行政書士になりたい!」と思った・・・
わけではありません。
ドラマは楽しんで見ていたものの、行政書士に対しては「ふーん」くらいのもので。
それに今になってわかることですが、実はこのドラマ、行政書士が行政書士の仕事をしている場面がほとんど見当たらないのです。笑い話のようですが。
それどころか、おそらく第一話目にて主人公の深津絵里さんは告発されたら逮捕されてお話は終わりです。

というのも、われわれ行政書士は、他の士業(弁護士、司法書士、税理士など)の専門業務に携わってはいけないという大前提があります。
弁護士さんのように訴訟ごとや交渉に関わってはいけませんし、司法書士さんのように登記をしてはダメで、それに反すると違法行為となってしまうわけです。
このドラマに出てくる行政書士は似て非なるもの、実際の行政書士は全然別物なので、逆にそのあたりを楽しんでみるのもいいかもしれません。お話としてもおもしろいので、お薦めです。
と、こんな話をしているとますます行政書士という職業が理解しにくくなってしまいますね。

街の法律家として

では気を取り直して、これを読んでいるあなたが行政書士と、どう関わるのか、というところで考えてみましょう。
例えばあなたが何かお悩みだったとします。
ご家庭のことでお悩みならご家族や両親、お体のことでお悩みならお医者さんといったように、誰に相談すればいいかわかっている時は問題ありません。
しかし日常ではあまりない場面として、法律的な悩みがある場合。(ご本人が法律的な問題と気付かないときもあります)
中々ないパターンですが、急にわが身にふりかかってくることが無いとはいえません。
そんなときは誰に相談するか。法律と言えば弁護士さんですよね。これはある意味正解です。

ところが、これくらいでわざわざ弁護士さんに頼んでもいいのかな?という悩みもあります。
ご存じの方も多いでしょう、その専門性の高さのため、弁護士さんは費用がかなりかかってしまいます。
そんなときこそ、街の法律家である、お近くの行政書士に相談してみるのが実は一番良い方法だったりします。近くでなくても、電話やメールで相談するのも当たり前の時代なので、さらに気軽に相談できるのではないでしょうか。

先述したとおり、行政書士の範囲を外れたものは業務としては行えませんが、いったい誰がその問題を解決するにふさわしいかを判断し、他の専門の士業の方を紹介することだってできるんです。
また、事を大きくしなくても、書類を用いる方法などもあり、実はそのほうが随分と早く安価に問題を解決できたりします。
かかりつけのお医者さんのように、かかりつけの法律家みたいに利用するのも一つの手かもしれません。

法律の悩みの相談窓口として、気軽にご利用いただけるのが、われわれ行政書士です。
困ったときは今日のお話を思い出して下さい。
必ずあなたの手助けになると思います。

関連タグ

行政書士 相続 遺言



この記事のライターをご紹介

  • 中野 浩明 ( ナカノ ヒロアキ ) 堺行政書士事務所
  • 堺市を拠点に書類作成、申請手続き代行などの業務を行う街の法律家。業務に並行して遺言書の普及に努めている。 その一方で、長く油絵制作に携わっている経験をもとに、依頼を受けて似顔絵・肖像画の制作などに取り組む。


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