引越し業界歴18年のスタッフに聞いてみた。「引越し作業が終わったらすぐにやっておきたいこと」

前回のコラムを書くためにさださんと話していたら、引越しのトラブルを防ぐコツをいくつか教えてもらいました。
そのひとつに「引越しが終わったら荷物はすぐに開けたほうが良い」というものが。
それは整理整頓や片付けとはちがうもう一つの意味があるとのこと。
というわけで第二回目は「引越し作業が終わったらなるべく早くやっておきたいこと」を少し掘り下げて聞いてみました。

さださん。
引越しで運んでもらったダンボールって、日が経ってからゆっくり開けていってもいいんですよね？なんかいろいろな手続きもあるし、片付ける時間がないっていうか・・・
まあ、めんどくさいっていうのもあるんですけど・・・

ちょっとまって下さい。
荷解きは引越し後すみやかに行ったほうがいいんですよ。
これには、お部屋が早く片付く以外の理由があるんです。
荷物をほったらかしておいて、もっとめんどうなことになってもいいんですか？

えっ・・・もっとめんどうなこと？
そんなことってあるんですか？
別に荷解きは自分のタイミングでいいかなって思ってました。

いいえ、それではだめなんです。
引越し後にすぐ確認しておいたほうがよいのは、荷物に破損がないかどうか。
荷物の入ったダンボールをできるだけ早く開けて、中身が割れたりしていないかどうかを確認して下さい。

うん。
確かに、だいぶあとになって箱を開けた時に気付いたら大変ですよね。

はい、そうなんです。
引越しの後時間が経ってしまうと、作業のどの時点で破損の可能性があったのか
現場作業員も分からなくなることがあります。
だから引越し作業中に起きた破損かどうかの証明も難しくなります。

なるほど。確かに、時間が経つと引越し作業中どんな風だったかなんて忘れてしまいそう。
荷物のチェックと業者への連絡は早ければ早いほどいいってことですね。

そういうことです。
まずは割れやすいものから荷物を開けていきましょう。
しかもですね、引越しの家財に破損があった場合の補償は「引越し後3ヶ月以内」に業者へ知らせた場合のみと決まっているんですよ。

おっと、補償は3ヶ月以内なんですね。
覚えておきます。

そしてやっておいて欲しい事がもう1つ。
それは家財や新居に傷がついていないかどうかのチェックです。
テーブルやイスなどの家具やダンボールに入れなかった物、壁や床なども
大きな傷がついていないか、確認してほしいんです。

それこそ、後日気づいてしまっても
引越しの作業の時についてしまった傷なのか、引越した後の生活の中でついた傷なのか、分からなくなりそうです。

そうですよ。
傷や破損が何もないことを願いますが、万が一ってこともありますからすぐにチェックしたほうが良いんです。
この場合に重要なのが引越す前、旧居から家財を搬出する前の段階でまず、現在ついている傷を確認すること。そして荷物を搬入する前、新居のほうも元からある傷を確認することです。
そして引越し後に傷や破損があることに気が付いたら、元からあったものでなければ速やかに引越し業者へ連絡して下さい。

後からついた傷であることが分かるように、引越す前の状態での傷の有無を確認しておくことが肝心ですね。

そもそも、傷や破損は防ぐことが大切です。
荷物の搬出の時、大きな家財は引越し業者さんが梱包してくれますよね？
もしその梱包に不安なところがある場合は、現場のスタッフにすぐ言って、梱包を手厚くしてもらいましょう。また、壊れやすいなどの運搬に注意が必要な家財があれば、事前に伝えておくのも良いでしょう。

そうですね。一言伝えるだけでも違うかもしれないですよね。
さださん、ありがとうございました。

引越し作業が終わったらすぐやっておきたいことは
1.割れ物の破損のチェック
2.家財や新居の傷や破損のチェック
です。

荷物をすぐ開けたほうが良い理由は荷物の破損があった場合に困るからなんですね。
万が一何かあれば、すぐに引越し業者へ連絡を入れましょう。

• remi （ レミ ） OCチーム アシスタントディレクター
• 引越しＡじぇんとの中の人のひとり。 引越す人々と引越し業者の双方を応援するため、読みやすく、ためになるコンテンツづくりを目指しています。 写真撮影、イラスト編集、執筆、広告作成、イベント企画など、自分にできることは何でもやるというスタンスで 日々、勉強中。