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引越しコラム
私事ですが、数ヵ月後に母が引越しを計画しています。
せっかくなので、「引越しAじぇんと」の比較見積を利用してレポートできるチャンスだなと企んでいます。
実際に利用してみた感想は今後の連載でお伝えするとしまして、母の引越しを少しは手伝うであろう私が恐れている事は、30年近く暮らした家に大量の物があり、引越しと同時に不用品・不要品の処分も行わなければならないことです。
ただ、考え方を変えれば、引越しは物を整理できるチャンスと言えるのかもしれません。
生活にとって必要なもの、不要なものを選別することで、自身の生活スタイルを見直せる機会にもなるでしょう。
さて、不要だと選別されたものの行方ですが、壊れていたり利用できないようなもの(不用品)はゴミとして処分されたり、再利用できる部分があればリサイクルされます。
ただ、まだ利用できる状態でも生活に必要でなくなってしまったもの(不要品)も多々あるでしょう。
そういった不要品の扱いについて以下のようなことが考えられます。
① 捨ててしまう。
② 知り合いに引き取ってもらう。
③ リサイクル品として業者に買い取り、または引き取りを依頼する。
④ 用途を変えて再利用する。
物が溢れている時代であるからこそ、ただ単に捨ててしまうのではなく有効な利用法を見つけていくことが大切だと感じています。
さて、先ほど挙げました不要品についてですが、喜んで引き取ってくれる人が見つかったり、保存状態がよく買い取ってもらえるケースは幸運ですが、なかなかもらい手がいなかったり、リサイクル業者に引き取ってもらうのにかえって費用がかかってしまうこともあるでしょう。
そういった場合に、上記④の「用途を変えて再利用する」という選択肢に対して、私も含めた設計者・デザイナーが知恵を絞ることで役に立てることがあればいいなと考えています。
毎度自身の事例で恐縮ですが、④の具体例としまして、弊社が設計した「古民家のリノベーション」(関連リンクにURLがあります)の計画をご紹介します。
江戸時代に建てられた民家を来客用のパーティーハウスとして改修するに際しまして、大量の不要品が出てきました。
そこで、建具や欄干は収納家具やキッチンの一部として、腐食が進んで取り替えた梁は踏み段に、看板などは壁面の装飾として、再利用を試みました。
かつての細かく仕切られた屋内を一室空間に変化させましたが、上記のような不要品を再利用することで、改修前の面影を感じられるよう配慮したつもりです。
新しいものをゼロから設計していくだけでなく、すでにあるものを有効に利用していくための設計についても同じように大切に考えていくことがこれからの時代に必要だと考えています。
最後は自身の決意表明のようになってしまいましたが、今回はここまで。