引越しコラム

掲載日 :
2016年4月4日
/ ライター :
C子
/ カテゴリ :
引越しコラム

関連タグ : 手続き、引越し、住所変更、郵送、銀行、休眠口座、睡眠預金、時効、解約

長年使っていない口座、そのままにして大丈夫?!~13年間眠っていた休眠口座を調べてみた~

こんにちは、ライターのC子です。

引越しをすると役所関係をはじめ、たくさんの住所変更手続きをしなければなりませんが、中には慌てて手続きしなくても何とかなってしまうものがありますよね。

その一つが、銀行口座。

キャッシュカードがあればいつでも出金可能ですし、インターネットバンキングを利用していれば残高管理や振込みなどもできてしまうのでついつい後回しにしてしまいがちです。

私の場合がまさにそう。
メインバンクを変えたことで存在が薄れていき、引越ししても住所変更せずにいたら、とうとう13年ものの休眠口座を抱える羽目になりました。

ご覧ください、20代の方はその存在すら知らないかもしれない“大和銀行”の通帳です!!

合併によって名称が変わりましたが、今のりそな銀行です。

通帳上の残高は約5万円となっていますが、長い間記帳をしていないので正しい金額かどうか全くわかりません(0円の可能性すらある)。

そのうち解約しよう、いや今は支店が近くにないぞ・・・なんて言っている間にこんな事態になりました。

結構手続きが煩雑らしいのですが、このままにしておく訳にも参りませんので実際に手続きしてみることにしました。
では、その顛末をご覧ください。

休眠口座には時効がある?!

銀行など金融機関に預け入れたまま長期間入出金などの取引をしていない口座を休眠口座といい(休眠預金、睡眠預金などともいう)、全国銀行協会ではその取扱いを下記のように規定しています(引用:預金保険機構HP)。

・最終取引日以降10年を経過した残高1万円以上の睡眠預金については、最終取引日から10年を経過
 した日の6ヵ月後の応答日までに、各預金者の届出住所宛に郵送による通知を行うものとする。
・郵送による通知が返送された睡眠預金および通知不要先のうち預金者が確認できなかった睡眠預金につ
 いては、その通知または確認手続を行った日から2ヵ月を経過した日の属する銀行決算期に、利益金と
 して計上するものとする。
・最終取引日以降10年を経過した残高1万円未満の全ての睡眠預金については、最終取引日から10年
 を経過した日の6ヵ月後の応答日の属する銀行決算期までに、利益金として計上するものとする。

この休眠口座はなんと年間約850億円も発生しており、その内約350億円は預金者の申し出によって払い戻されていますが、残る約500億円は税務会計処理上銀行の利益金として計上されているそうです。(数年前からこの巨額な休眠口座を利用して福祉や教育支援などに役立てようという法案が議論されていますが、割愛します)

しかしながら、休眠口座のお金が銀行等に完全に召し上げられてしまったかというとそうではありません。

そもそも法律上では、銀行の預金については商事債権として5年間、信用金庫や信用組合等の預金については民事債権として10年で消滅時効が成立することになってはいますが、銀行側が消滅時効の援用(時効なので支払いません)をしていないので、現状としては長らく放置した預金も手続きを踏めば取り戻すことができます。

休眠口座になりがちなケースとは

休眠口座になってしまうよくあるケースとしては、
・口座開設時の住所から引っ越す時に届を出さなかった
・預金者が死亡したが、相続人がその口座の存在を知らない
・親が子の名義で作った口座の存在を子が知らなかった
・結婚前の口座をそのままにしている

などなど。どうです?心当たりはありませんか?

りそな銀行の休眠口座の取扱いを調べてみた

全国銀行協会の規定は前述の通りですが、実際の対応は各金融機関によって異なり、特にりそな銀行は独自の対応です。
りそな銀行のHPで調べてみると2004年4月1日以降の新規開設口座についての取扱いが掲載されていました。
ざっくりまとめると、
・2年以上、入出金など取引が無い普通預金については休眠口座になる
・休眠口座になった場合、年間1,296円(税込)の休眠口座管理手数料がかかる
・但し、残高が1万円以上ある場合や同一支店に他の金融資産がある場合、借り入れがある場合は管理
 手数料は不要
・残高不足等によりその手数料自体が引き落とせなくなったら自動的に解約になる
・休眠口座になる場合は届け出先住所へ通知が来るので一定期間内(約3ヵ月)に入出金するなりして
 再度利用するか解約すれば手数料はかからない

引越しの際に住所変更をしていなければ、その通知を受け取ることができませんのでマズイですね。

口座を開設した支店(A支店)に問い合わせてみた

大和銀行からりそな銀行に名称は変わっていますが、通帳に記載のあるA支店の電話番号にかけてみました。

すると古い口座は不正利用などされないよう通常の管理とは別になっており、電話で残高照会をすることはできないとのこと。
通帳、お届け印、運転免許証などの身分証をもって最寄りの支店に行けば手続きできますよと教えていただきました。

残高0円ならこのまま放っておくつもりだったのですが、残高ありの可能性が残された今、捨て置くことはできません。

面倒ではありますが、銀行に出向いて残高確認から始めるしかないようです。

最寄りの支店(B支店)に行ってみた

ネット検索すると“県内に唯一”の店舗がバスで約20分の場所にありました!

(/゚▽゚)o レッツゴー♪

カウンター窓口にて、最終取引が13年前の通帳があったので残高確認をしたい旨を伝えしました。

担当の方がパソコンに向かいパチパチ検索してくださいましたが、情報が古すぎてここでは確認できず。どうやら残高照会センターという専門部署に照会するしかないようです。

結果は早くて1時間、状況によっては当日に出ない可能性もあるそうなので、照会用に通帳と運転免許証のコピーを取ってもらい、出直すことにしました。
調査結果は判明次第、携帯電話に連絡をくださいます。

「残高0円だったらこのまま放置でいいですよね?」

「いえ、電話では残高をお教えすることが出来ないので、もう一度いらしていただくことになります」

・・・えーい、面倒な!!(自分のせいだけど)

照会結果の連絡が来た

B支店を立ち去ってから約4時間後、担当の方から連絡が来ました。
金額はお教えいただけませんでしたが、「残高ありましたよ~」とのこと!

これは行かねばなりません。

解約手続きを実行した

再びB支店の窓口へ。
前回の担当者に引き続き対応いただきました。

残高はなんと・・・約14万円!!

最後の記帳は平成15年でしたが、実際には平成18年までは出し入れしていたようです(本当は10年ものでした)。

全く記憶にありませんが、経緯はもうどうでもいいです。
なんかラッキー!!!!!

余談ですが、完全に取引が無くなってからの約10年間で677円の利息が付いていましたよ。休眠口座でも利息がつくんですね。

実際の解約手続きは口座を開設したA支店で行う必要があるそうで、担当の方から連絡を入れてもらい、A支店の事務手続きに30分程待ちました。
そして解約用の書類に署名とお届け印を押印して、無事手続きは完了です。

たまたま行ける範囲に支店があったのと、手続きに必要なお届け印や運転免許証(写真付き・公的な身分証明書)が揃っていたので案外簡単に手続きできちゃいました。

尚、郵送による解約手続きはできないそうなので、もし引越し先の近場に支店がない場合は困りもの。やはり引越しの時には不要な口座は解約しておく方が賢明だと思います。

後記

手続きをした結果は、思わぬ臨時収入(?)となりました!!
今のところ消滅時効の援用は厳格に行われていないので古い預金でも取り戻せますが、一番怖いのは口座の存在自体を忘れてしまうこと。
後回しにしているうちにどんどん記憶の彼方へ忘れ去ってしまうのは私が実証済みです。
使わない口座はさっさと解約してしまうことを私は強くお勧めさせていただきます( ・ㅂ・)و ̑̑

この記事のライターをご紹介

  • C子 ( シーコ )
  • 生粋のカープ女子、ライターのC子です。 引越しだけでなく日常生活での失敗を糧にしたコラムを多く書いています。 人生何事も経験なり・・・。
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