調査団プラス

掲載日 :
2015年10月1日
/ ライター :
近藤きこ(ルーアン)
/ カテゴリ :
調査団プラス

関連タグ : おしゃれ

「赤い」があって、なんで「緑い」がないの?

日頃、何気なく使っている「色名」
「赤い」「黒い」と言うのに「茶い」「緑い」と言わないのはなんで?
と思ったことがある方も少なくないはず。
これには色を区別して色名をつけるようになった歴史が関係するのです。

原始日本には「赤」「黒」「青」「白」という4色しか存在しなかったのです。
「赤」は「明ける」「明るい」から、「黒」は「暮れる」「暗い」から生まれました。
これより古代の日本人は「黒」の反対色は「白」でなく「赤」と思っていました。
「白」は「知る」「印」「顕」などが語源といわれ、はっきりと現れるものを意味し
「青」は「淡い」「漠」が語源で広い範囲の中間色を表す言葉でした。

この「赤」「黒」「青」「白」には当時から形容詞としての使い方があったので
「赤い」「黒い」「青い」「白い」と「い」をつけて使うのはこの4色だけなのです。

その後、「黄色」「茶色」が使われるようになったのは江戸時代ごろで
「黄色し(い)」「茶色し(い)」という表現になったといいます。

「緑」はさらにその後、形容詞語尾の「し」(いの文語表現)が使われない時代に導入されたので
「緑い」や「緑色い」とは言わないのです。

呼び慣れている色名も、紐解くと面白いです。
色の導入時期による違いが大きく影響しているのですね。

この記事のライターをご紹介

  • 近藤きこ(ルーアン) ( Kiko Kondo ) 一級色彩コーディネーター
  • カラーリストとして『感覚』でない色の組み合わせに定評あり。 『配色をデザイン』のコンセプトの元、Rouenを立ち上げ、配色をデザインしたものを製作、販売している。 オールシーズンかごバック、配色ウールスヌード他、京阪神を中心にどんどん浸透中。
  • 無料引越し一括見積り

引越しAじぇんと
公式アカウント

最新の情報をチェック!

ページトップへ
一括見積り
一括見積り