お掃除 - 旧居のお掃除(荷物搬出前) | 引越しガイド

日々掃除をしていても、見えないところには案外汚れが溜まっていることがあります。
特に賃貸にお住まいの方は、原状回復費用を少しでも抑えて入居時に預けた敷金をなるべく多く戻してもらえるようにがんばって掃除したいところですね。

ここでは、荷造りをしながらでも、効率良く掃除できる方法をご紹介しますので参考にしてみてください。
掃除する設備の材質などによって、ご紹介する方法では掃除できない場合があります。実際のお掃除前には、各製品の使用上の注意をよく読んでから行うようにしましょう。

お風呂

お風呂は引越し前日まで使う場所ですが、少し時間がかかるので早めに取りかかりましょう。
折角キレイに掃除をするのですから、最後までキープするよう心がけたいところ。お風呂を使った後はしっかり換気して浴室内を乾かし、カビの繁殖を防ぎましょう。

<お風呂グッズ>
  湯垢のついた石けん入れや洗面器等のお風呂グッズは、残り湯を使ってまとめてキレイにしましょう。
  湯垢は主に石けんカスや皮脂による酸性の汚れなので、アルカリ性の重曹を使いましょう。

  ●用意するもの
    ・重曹 1カップ
    ・スポンジ
 
  ●手順
    ①浴槽の残り湯に重曹を1カップ入れる。
    ②その中にお風呂グッズを漬け込み、浮いてこないようにする。
    ③そのまま1時間ほどおく。
    ④スポンジで軽くこすった後、水で流す。

<浴槽>
  つけ置きした水を落とした後、やわらかいスポンジでこすります。
  浴槽は傷つきやすいため、固いたわしやブラシでこするのは避けましょう。
  古いストッキングがあれば、丸めてこするだけでキレイに湯垢を落とせるのでオススメです。

<シャワーヘッド>
  シャワーの出が悪くなる原因となるのは、水垢の目詰まり。
  水垢は主に水道水に含まれるカルシウムなどによるアルカリ性の汚れなので、クエン酸を使えば簡単に分解で
  きます。
  
  ●用意するもの
    ・クエン酸 大さじ3
    ・古いハブラシ

  ●手順
    ①洗面器に半分ほど水を入れる。
    ②クエン酸を大さじ3杯入れる。
    ③シャワーヘッドを一晩つけておく。
    ④古いハブラシでこすった後、水で流す。

<壁・床>
   白くこびりついた水垢や石けんカスには、クエン酸水(クエン酸:水=1:10)がオススメ。
   軽い汚れであれば、クエン酸水をスプレーボトルでシュッと吹きつけたあと2~3分放置し、シャワーでし
   っかり洗い流すだけです。
   汚れがひどい時は、クエン酸水をスプレーし、上からティッシュペーパーやキッチンペーパーでパックしま
   す。その上からさらにスプレーするとパックがはがれ落ちにくくなります。
   20~30分程経ったらパックをはがし、シャワーでしっかり洗い流しましょう。

<カビ取り>
  壁や床の目地についたカビは、古いナイロンタオルでこすり洗いします。
  目地に入り込んでいる場合は前述のクエン酸水が有効です。
  カビがある部分にスプレーで吹きかけ、使い古しの歯ブラシでこすりましょう。
  頑固なカビなら、スプレーしたクエン酸水の上から重曹を振りかけ、10分程おいた後、水で流せばキレイに
  落ちます。
   ※歯ブラシでこすり過ぎるとタイルの目地が傷むことがありますので、加減しながら作業してください。

<排水口>
  クエン酸と重曹を1:2の割合でまぜた粉を、目皿やゴミ受け用のカゴ、排水の部品などにふりかけ、上から
  水をかけるとしゅわっと発泡します。
  そのまま30分ほど放置。最後に、シャワーでぬるま湯をかけ、古い歯ブラシなどで磨けばぬめりがとれてピ
  カピカになります。

キッチン

キッチンの頑固な油汚れなどは引越し前日までには掃除しておきましょう。当日の食事は簡単なものにして、料理後にきちんと拭いておけばキレイな状態をキープできます。

<ガスコンロ>
  コンロにこびりついた油などの汚れはなかなか手ごわいですが、重曹を使えば割と簡単に汚れを落とせます。
  セスキ炭酸ソーダも油汚れには有効ですので、お好きな方でお試しください。
  
  ●用意するもの
    ・重曹
    ・新聞紙
    ・ふきん(古布で作ったウエスなら、そのまま使い捨てできます)

  ●手順
    ①コンロに重曹を振りかけ、濡らした新聞紙でこする。
    ②汚れが粘土状になって落ちたら、ふきんで水拭きする。

<五徳、コンロの受け皿>
  要らなくなった鍋に五徳などを入れ、2リットルの水と重曹小さじ1を加えて30分煮立てます。古いハブラ
  シでこすると焦げ付いた油なども落ち、キレイになります。
  不要な鍋が無い時は、丈夫なビニール袋を代用しましょう。

<排水口>
  油や食べ物のカスが流れている排水口。放っておくとヌメリやニオイが発生します。重曹とクエン酸を使えば
  頑固な汚れもしっかり落ちます。

  ●用意するもの
    ・重曹   1/2カップ
    ・クエン酸水 1カップ

  ●手順
    ①重曹を排水口に振りいれる。
    ②沸騰直前まで熱したクエン酸水をかける。
    ③排水口にふたをし、30分~1時間ほどおく。
    ④お湯で流す。

<シンクまわり>
  重曹を使えばシンクを傷つけることなく、油汚れやヌメリなどを落とせます。
  さらにクエン酸水を使って水垢を落とせば、シンクまわりはスッキリです。

  ●用意するもの
    ・重曹
    ・クエン酸
    ・スプレーボトル(霧吹き)
    ・スポンジ
    ・ふきん(古布で作ったウエスなら、そのまま使い捨てできます)

  ●手順
    ①シンクに重曹を振りかける。
    ②水で湿らせたスポンジで磨く。
    ③熱湯で流す。
    ④クエン酸水をスプレーし、ふきんで拭きとる。
    
    ※調理後に余った小麦粉をスポンジにつけてシンクを磨くと、くもったシンクがキレイになります。
    ※重曹はアルカリ性、クエン酸は酸性です。シンクの材質により合わない場合がありますので注意してく
     ださい。
    ※スポンジでこする場合は、キズがつかないようシンクの材質にあったものを使いましょう。

トイレ

便器やトイレタンク、手洗い器、床に壁・・・掃除するところがたくさんあり、面倒そうですね。
そんなトイレも、簡単にきれいにする方法がありますのでお試しください。

<便器>
  専用の洗剤を使って掃除してももちろん構いませんが、ここでもクエン酸と重曹が活用できます。
  黄ばみの原因となる尿石には、酸性のクエン酸が効果的。重曹には、研磨効果があり、消臭効果も期待できま
  す。この組み合わせ、色々活用できますね!

  ●用意するもの
    ・クエン酸
    ・重曹
    ・トイレ用の柄付きスポンジ(ブラシタイプだと傷つける恐れがあります)

  ●手順
    ①便器にクエン酸と重曹の粉を適宜ふりかけると、しゅわっと泡が出ます。
    ②あとは柄付きスポンジでこすります。
    ③最後に水を流します。

    ※クエン酸は酸性、重曹はアルカリ性です。便器やウォシュレットの材質によっては中性洗剤以外のもの
     は使用不可になっていますのでご注意ください。
    ※クエン酸は酸性なので、塩素系漂白剤と絶対に一緒に使わないでください。
     有毒ガスを発生してしまいます。

<タンク>
  タンクの表面は拭き掃除をしていれば目立った汚れはつきませんが、タンクの中は普段あまり掃除しませんよ
  ね。
  水が流れるだけの場所でも、中は黒カビの温床です。重曹を使って簡単に掃除してしまいましょう。

  ●用意するもの
    ・重曹 1カップ

  ●手順
    ①タンクの中に重曹をいれる。
    ②一晩放置する。
    ③水を流す。

<床・壁>
  水などが跳ねて床や壁も意外と汚れています。クエン酸を使えばすっきりと掃除できますので、是非お試しく
  ださい。

  ●用意するもの
    ・クエン酸 小さじ1
    ・水 1カップ
    ・スプレーボトル(霧吹き)
    ・雑巾(古布で作ったウエスなら、そのまま使い捨てできます)

  ●手順
    ①トイレットペーパーなどで床に落ちている埃や髪の毛を拭きとっておく。
    ②スプレーボトルにクエン酸と水を入れ混ぜ、クエン酸水を作る。
    ③拭きとる部分にクエン酸水を吹きかける。
    ④雑巾で拭き取る。(フローリングであれば、目にそって)

窓・ベランダ

<窓ガラス>
  晴れている日だとすぐに乾いてしまい、拭いた跡が残りやすくなるので、曇りの日にするのがベストです。
  外側から拭けば、内側の見づらい汚れも目で確認しながら拭けるので、掃除がしやすくなります。

  ●用意するもの
    ・新聞紙
    ・バケツ

  ●手順
    ①新聞紙を適当な大きさに折りたたむ。
    ②ぬるま湯で新聞紙を濡らし、固く絞って拭く。
    ③乾いた新聞紙でから拭きする。

<窓サッシ>
  湿気や結露が多いとどうしても発生してしまう黒カビ。サッシのゴムについた黒カビはなかなかキレイにしに
  くいですが、片栗粉を使えば簡単に落とせます。

  ●用意するもの
    ・片栗粉 大さじ1
    ・塩素系漂白剤(ハイターなど)大さじ1弱
    ・ティッシュペーパー 適宜

  ●手順
    ①大さじ1の片栗粉と大さじ1弱の塩素系漂白剤を混ぜ合わせる。
    ②サッシの水気を拭きとり、作った洗剤を黒カビに乗せ、5分ほど置く。
    ③濡れたティッシュで拭き取る。

    ※塩素系漂白剤はゴムを劣化させるので、放置しすぎないように注意してください。
    ※片栗粉と漂白剤を混ぜ合わせたら、漂白効果が落ちないうちに素早く使用してください。
    ※必ず換気をし、手荒れしないようゴム手袋をはめて行うようにしましょう。

<網戸>
  取り外しができる網戸であれば水洗いできますが、外せない仕組みになっている網戸は、水洗いというわけに
  はいきません。
  そういう時は、新聞紙を使えば、外さなくても簡単に掃除が出来るので便利です。

  ●用意するもの
    ・新聞紙
    ・スプレーボトル(霧吹き)
    ・雑巾

  ●手順
    ①外側に新聞紙を隙間なく貼り付ける。
    ②中からスプレーボトルで水を吹きかける。
    ③新聞紙が乾いたら取り外し、雑巾で水拭きする。

<ベランダ>
  ベランダには砂埃や落ち葉、虫の死がい、洗濯物から落ちた髪の毛や糸くずなど意外とゴミが多い場所です。
  まずはほうきやブラシで目立つごみを取り去りましょう。
  ベランダの汚れには、重曹水がオススメです。
  床は重曹水を撒いてしばらく放置。乾燥する前にブラシなどで擦って汚れを落とし、最後に軽く水で流しま
  す。
  物干し台や手すり部分などは、重曹水に浸した雑巾を固く絞って拭き掃除。仕上げに別の雑巾で水拭きしま
  す。

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