引越し料金一括見積り・比較サイト
引越し業者から見積書が出揃ったら、内容をしっかり確認しましょう。
各社で様式が違ったり、用語や名称が若干違ったりもしますが、書かれている内容はほぼ共通の項目です。
料金だけで引越し業者を決め、実際に作業を始めてみたら思っていた作業内容と違う!なんていうことのないようにしたいもの。
ここでは「見積書の見方」をご紹介しますので、チェックポイントを押さえ、引越し業者を選ぶ際の参考にしてください。
引越し見積書の様式は各社異なりますが、大体は複写式になっており、引越し業者の控え、当日のスタッフへの作業指示書、お客様に渡す見積書が同時に作成できるようになっています。
見積書に記載のある内容がそのまま当日作業するスタッフへ伝達されることになりますので、見積り担当者と作業内容やサービスなどで何か約束したことは、きちんと見積書に記載してもらうようにしましょう。
「見積書」と「家財チェックリスト」や「標準引越し運送約款」が別紙になっている場合は、合わせて受け取るようにしましょう。
見積書に記載されているのは、下記のような情報です。
1.お客様(荷送人)の氏名、住所、電話番号
2.荷物を受け取る方(荷受人)の氏名、電話番号
3.荷物を引き渡す日時および受け取り日
4.旧居および新居の住所や電話番号
5.運賃などの合計額、内訳および支払い方法
6.解約手数料の額
7.運送事業者の名称、事業許可番号、住所、電話番号、見積り担当者の氏名および問い合わせ窓口電話番号
8.荷送人および荷受人ならびに運送事業者が行う作業内容
9.その他の事項
日にちはもちろんですが、作業の開始時間も大切です。
引越し料金を安く出すため、開始時間を指定しない「フリー便」になっている場合もあります。
開始時間次第で当日のスケジュールが変わりますので、希望時間があるなら必ず伝えるようにしましょう。
他、資材のお届け日や梱包・開梱などオプションサービスを頼んだ場合はその作業日なども確認しておきましょう。
旧居および新居の住所に間違いがないか、物件名や号室まで必ず確認しましょう。
また、階数やエレベーターの有無が間違っていると、引越し当日の作業時間が長引いたり、追加料金が発生したりする可能性があります。
新居の建物前の道幅が狭く、大型トラックが停められない可能性がある場合は、当日になって困らないように必ず伝えるようにしましょう。
①運賃
基本的な引越し運賃のことで、車両費とドライバーの人件費からなっています。
国土交通省が、時間制と距離制でモデル料金を示しており、引越し業者が運賃を算出する際の目安にしていま
す。
見積書では、トラックの大きさや台数を確認しましょう。
トラックが小さい場合や台数が少ないと思った場合は「積み切り」になっていないか確認が必要です。積み切
れない分は自分で運ぶか、追加料金を払って運んでもらうことになります。
同じ料金であれば、トラックの大きさに余裕がある方が、万一荷物が増えた時も安心です。
②人件費
引越しを担当するスタッフの人数や人件費を確認しましょう。
同じ料金であれば、作業人数が多い方が早く作業が終わります。
③資材費
梱包用のダンボールやガムテープ、エアーキャップ(緩衝材)、ハンガーBOXなどの資材費を確認します。
資材一式とある場合は、どのような資材が含まれているか種類と個数を確認しましょう。
④オプション料金
まず、頼んでいるオプション作業が記載されているか、頼んでいない作業が入っていないかを確認します。
オプション作業は専門業者に外注していることがあるので、見積りの合計金額に入っているのか、別途支払
いになっているかも確認しましょう。
資材回収は、引越し業者によって有料のところと無料のところがありますので確認しておくと良いでしょう。
⑤その他
有料道路やフェリーなどを利用する場合は、実費が請求されます。
利用の有無を確認しましょう。
⑥見積り総額
全ての料金内訳を確認した上で、総額が安いのか高いのかを見極めることが大事です。
当日に追加料金が発生しそうなものがあるかなども確認しておくと良いでしょう。
見積り依頼時に「ダンボール○箱まで無料」とか「基本料金○%割引」など特典があった場合は、見積り内容
に反映されているか確認しましょう。
⑦支払い方法
作業前に支払うのか作業完了後に支払うのか、各社で対応が違いますが、引越し料金は、引越し当日に現金で
支払うのが基本です。
振込みや、クレジットカードでの支払い、転勤時などは会社への請求を相談できる引越し業者もありますの
で、希望する場合は、見積り時にその旨を伝えます。
見積書では、お願いした支払い方法になっているかを確認しましょう。
引越しをキャンセルもしくは延期する場合の手料金は、国土交通省の標準引越運送約款に定められています。
・前日キャンセルは見積書に記載された運賃の10%以内
・当日キャンセルは見積書に記載された運賃の20%以内
引越しの前々日までのキャンセル手数料はかかりません。
但し、業者がすでに実施又は着手した附帯サービスに要した費用は請求される場合があります。
標準引越運送約款に則っているか、見積書の解約手数料に関する記載内容はしっかり確認しておきましょう。
見積書には、引越し業者に関して下記のような情報が記載されています。
・引越会社名
・国土交通省の許可番号
・住所
・電話番号
・見積り担当者名
・担当者直通電話番号
無許可の業者や不法業者であると、荷物を壊したなどトラブル発生時の対応に苦慮する可能性がありますので、小規模の業者に頼む際は許可番号を確認しておくと良いでしょう。
その他、特に遠方へ引越しする場合には、引越し先のエリアにも営業所があれば、万一の時でも迅速に対応してもらえて安心です。
<荷物の量の確認>
家財チェックリストを出してもらったら、特に大きな家財は漏れがないか確認しましょう。
家の中に無いもので、自転車や原付バイク、物干し竿や物置の中のものなどは忘れがちです。
<作業負担の確認>
「引越し業者」がしてくれるのか「自分」でやらないといけないのか作業ごとに明確にしておきます。
多分やってくれるだろうと確認しないでいると、作業を頼んだ時に追加料金が発生したり断られたりすること
もあり得ますのでご注意を。
ほとんどの引越し業者は、運送業者貨物賠償責任保険という保険に加入し、万一の事故などに備えています。
破損や紛失事故などが起きた場合、依頼しようとする引越し業者が補償できる体制をもっているかどうかは確認しておくと安心です。
国土交通省の許可を受けていない業者や内金や手付金を要求する業者はできるだけ避けた方が無難です。
無許可の業者であると、荷物の扱いが雑だったり、建物や荷物に傷や損害が発生しても対応してもらえなかったり、依頼主にとって大きな不利益が発生することもあります。
見積りを比較した結果、依頼しない引越し業者にはお断りの連絡を入れるのがマナーです。
きちんとお断りを入れないと、その後どうなりましたか?というような確認連絡が必ず入ります。気が付いたら着信履歴がずらり・・・というのも煩わしいので、お互いの為にも早めに連絡しましょう。
見積書はポイントをきちんと抑えてチェックすれば、比較もしやすくなり、一番お得な引越し業者を見つけることができます。
まず引越し業者全てが、同じ条件で見積りをしているかを確認してみてください。
全く同じであれば、後は料金だけを見れば一番安いといえる引越し業者が分かります。
条件が違うのであれば、欲しいサービスがある、希望する時間に作業をしてくれる等、判断基準はそれぞれです。
しっかりと見積書を確認して、納得のいく引越しをしましょう。