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こんにちは。ライターのC子です。
3月18日は、防犯の日。
これに絡めて、私が約10年前に初めて空き巣被害に遭った時の体験談・失敗談を交えつつ、「空き巣の事後対応」についてご紹介したいと思います。
皆様の防犯対策の参考に、また万一の時に慌てなくて済むように、頭の片隅にでも置いていただけると幸いです。
当時の私は、築年数古めながらもオートロック付きのマンションに住んでおり、玄関はカードキー。
全50戸ほどのマンションだったので、人の目もあるし、セキュリティはいい方だと完全に油断しておりました(1Fなのに)。
その日、仕事を終えた私は、いつも通りスーパーの袋をぶら下げて鼻歌交じりに夜8時頃帰宅しました。
玄関にカードキーを挿し込もうとしたら、「あれ・・・。開いてる」
まだ他の家族が帰宅する時間ではないので、違和感を感じつつ玄関ドアを引くと、スーッと一筋の風が吹き抜けました。
薄暗い部屋の向こう側では、朝締めたはずのカーテンが半開きでひらひらと揺らめき、見えるはずのないベランダ外が見えています。
おかしいなあ・・・おかしいなあ・・・と思いつつ、「誰かいるー?」と呼びかけながら電気を付けてゆっくり中に入ると、床、テーブル、ソファーの上にあらゆる物が散乱し、明らかに異常事態です。
半開きになったベランダの窓は、よく見るとクレセント錠周辺がきれいな扇形に切り取られていました。
さあ、人生初の空き巣被害です。
「警察に電話よ!!! 110番!!!110番!!!」
「警察は110番」というのは潜在意識の中に刷り込まれているので、どんなに慌てていてもすぐに思い浮かぶと思います。(ちなみに携帯電話からでもそのまま局番なしでつながります)
ここで覚えておきたいのが、「通報は家の外から」が鉄則だということ。
室内にまだ犯人がいた場合、遭遇すると命の危険にもなりかねませんので、外にいた方が安全です。
もし遭遇してしまった場合でも、取り押さえようなどと考えない方が賢明です。犯人は逃げてもいいので、とにかく自分の命を守りましょう。
警察につながったら、以下のようなことを聞かれますので、落ち着いて答えましょう。
・住所、氏名、連絡先は?
・何があったか?
・どこであったか?
・いつあったか?
・犯人を見たか(人相、服装、どっちに逃走したかなど)?
・いまの状況は?
(余談)
前述の通り、私は外で異変に気付いたにも関わらず、一人で室内に入ってしまいました。
もしかしたら犯人がまだ中にいたかもしれないと思うと、今更ながらぞっとします ... (lllll゜Д゜;;)
110番に通報したら、そのまま警察官が到着するのを待ちます。
大事なものが盗られていないか一刻も早く確認したいところですが、犯人の痕跡が消えてしまう可能性がありますので、あちこち触ったり、室内を歩き回ったりせず現場の保存に努めましょう。
(余談)
室内にずかずか入ってしまった私は、何を盗られたか気になってあれこれ触ってしまいました。
あと、干していた洗濯物を片付けたり、出しっぱなしの靴を片付けたり、室内をうろうろ。
失礼なことに空き巣犯は土足で侵入していたんですが、私が室内を歩き回ったことで一部足跡を消し
てしまいました。
通報から間もなくして、警察が駆けつけてくれました。刑事さんと鑑識さん、合わせて4~5人だったと思います。刑事ドラマや警察24時とかでしか見たことが無かったので、不謹慎にもちょっと感動。
早速、ひとりの刑事さんから事情聴取され、発見した際の状況や被害状況などを一通り説明しました。
(犯人じゃないから当たり前かもしれませんが)意外に気さくな感じで話してくれたので緊張せずに済みました。
私の場合、被害に遭ったのは、現金と商品券数万円、クレジットカード、腕時計、指輪などで、銀行通帳やキャッシュカード、印鑑、身分証関係は無事でした。
刑事さん曰く、どうやら犯人は現金化しやすいものだけ持って行ったようです。
尚、一般的に盗まれやすいと言われているものを挙げてみます。
・現金
・預金通帳、キャッシュカード
・印鑑
・クレジットカード
・貴金属・宝飾品
・パスポート
・運転免許証
・健康保険証
・車やバイクのキーや家の合鍵
・携帯電話
・パソコンやタブレット
・家電製品
・ブランド品 など
(余談)
緊急帰宅した家族を含め、両手に黒インクをベタッと塗られ、指紋と掌紋を採取して現場検証は終了
しました。
犯人が触ったと思われるところの指紋は、耳掻きの上についている綿帽子みたいなヤツを使い、銀色
の粉を叩き付けて採取していました。
この銀粉がけっこう曲者で、拭き取るのがけっこう大変。
鑑識さん、そのままにして帰っちゃうのね・・・。
忘れてはならないのが、警察に「盗難届出証明書」もしくは「届出受理番号」を交付してもらうこと。
盗難保険を申請する場合、身分証の再交付を受ける場合などの手続きに必要になります。
賃貸マンション等の場合、管理会社か家主に連絡を入れ、建物や設備の破損、鍵などの紛失等を報告しましょう。
(余談)
私の場合、窓ガラスが割られていたこともあり、管理会社の夜間窓口へ連絡したところ、翌朝業者さ
んに来てもらえるようすぐに段取りをしてくださいました。
さすがに当日の夜は来てもらえなかったので、窓にダンボールを貼りつけて就寝・・・。
預金通帳やクレジットカード等が盗まれていた場合は、盗難発覚後すぐに電話連絡しましょう。
年中無休、24時間受付体制を設けていることが多いですよ。
一旦利用停止すると、再発行を受けるまでは預金を下ろすこともカードを利用することもできないのでめちゃくちゃ不便ですし、面倒な手続きがたくさん発生するのでかなりのストレスです。
(余談)
私の場合、前の住所地で作った某デパートのクレジットカードを盗まれ、当日の夜中に24時間営業
の量販店で不正利用されました。
全然使ってないものだったので、さっさと解約しておけばよかったと思っても後の祭り。
後日、警察署で防犯カメラを見せられたのですが、若い男女(カップルで空き巣?)が20万円以上
もする高級腕時計を購入する姿がばっちり映ってました。
知り合いではありませんか?と刑事さんに聞かれましたが、全く見覚えのない赤の他人。
良かった、知らない人で。知っている人だったら怖すぎです。
尚、盗難届を出していたので、カード会社の保険でカバーされ、実質私が支払うことなく処理しても
らえたのは不幸中の幸いでした。
盗まれたものによっては悪用される恐れがありますので、直ちに届け出るようにしましょう。
手続きする際に手数料がかかるものもあります。悔しいですが、仕方ありません・・・。
●運転免許証
運転免許証を盗まれた場合は、警察署または運転免許試験場に届け出をし、再交付を受けます。
●パスポート
パスポートを盗まれた場合は、各都道府県の申請窓口へ紛焼失届出をし、パスポートを失効してもら
います。手続きの際は、届け出た警察署名と届出受理番号が必要になります。
●印鑑登録の廃止
実印や印鑑登録カードを盗まれた場合は、悪用されると甚大な被害を受ける可能性があります。
市区町村の窓口にすぐに電話し、印鑑登録証明書の発行を緊急的に停止してもらいましょう。
その上で役所へ行き、印鑑登録証亡失届を提出するなど必要な手続きを行います。
●健康保険証
加入している保険に応じて届け出先が異なります。
会社員の方などは社内の総務等担当部署に相談して、必要な届を行います。
自営業の方や学生さんなど国民健康保険に加入している場合は、市区町村に届け出ましょう。
●携帯電話等
不正利用によって高額請求の恐れがありますので、携帯電話等も直ちに電話会社に連絡し、
利用停止を届け出ます。
加入中の火災保険があれば、保険証券を確認してみましょう。
こういった空き巣被害の場合も補償対象になっているかもしれません。
(余談)
私の場合は、管理会社指定で加入した住宅総合保険に盗難補償がついていました。
確か3万円ほど免責があったのと、現金や商品券は対象外だったように記憶しています。
それでも窓ガラスの補修費用と時計・指輪はある程度補償してもらえたので、やっぱり保険には入っ
ておくものだなあと実感しました。
当時の私は知らなかったのですが、盗難によって資産に損害を受けた場合に一定の金額の所得控除を受けることができます。
詳しくは、税務署にお問い合わせください。
空き巣に入られた場合の事後対応について、あれこれご紹介しましたが、一番いいのはやっぱり被害に遭わないことですね。
●行動パターンを変える
ウチに来た刑事さんに、「以前から犯人に生活パターンを探られていたはずですよ・・・」と指摘さ
れました。
確かに平日は朝8時半に家を出て、夜8時以降に毎回同じスーパーで買い物をしてから帰宅するのが
すっかり定番になっていました。これは迂闊でした。
●防犯対策をする
1Fにもかかわらず、オートロックに胡坐をかき、ベランダ廻りに考えが及んでいなかったのは猛反
省すべきところ。
ホームセンターで防犯グッズ(サッシの上下に着ける補助鍵とガラスを割れにくくする防犯フィル
ム)を購入し、すぐに取り付けました。
●万一の時の連絡先を控えておく
いざという時すぐに連絡ができるよう、金融機関や保険会社、マンションの管理会社などの緊急連絡
先はきちんと控えておけばよかったなと思います。
前述の通り、私が不正利用されたのは、昔作ったクレジットカードでした。使わないものは解約して
しまうことをお勧めします。
●整理整頓を心がける
部屋の中がごちゃごちゃしていると、窓や鍵を壊して侵入するなどあからさまな空き巣でない限り、
盗まれたものがあるかどうかすら気付くことができません。
通報されないと分かると、何度もこっそり空き巣に入られることがあるそうですよ。
空き巣被害に遭うと、金銭的にも精神的にも大ダメージを受けますが、事後処理に思いのほか多くの時間と手間を取られてしまうことになります。
こういったトラブルに巻き込まれない為には、備えあれば憂いなし。日頃の心がけや対策が肝心です。
防犯対策については、コラム「一人暮らし女性必見!覚えておきたい防犯対策まとめ」にも記載がありますので、是非参考にしてください。