引越し料金一括見積り・比較サイト
引越しコラム
連載4回目の今回は、前回に続いて少し「引越し」の定義について考えてみたいと思います。
一般的に引越しとは、「人が生活する場所や活動する場所を他の場所へ移すこと、またその作業」のこととされています。
また、引越しの語源については諸説あるようですが、以下のようなものがあるそうです。
① 現在の居場所から退いて越すためとする説。
「引退する」、「身を引く」、「退く」という言葉から。
② タンスなどの生活道具を貨車に載せ、それを引いて越していたことからとする説。
「貨車を引く」の「引く」という言葉から。
個人的には、どちらの説も「引越し」というものの意味や特徴をよくとらえているように感じました。
上記の説の②において、貨車に載せて「引く」モノは基本的には生活道具なのでしょうが、異なるケースが思い浮かびました。
道具だけでなく、家やお店を丸ごと引いて、移動するケースです。
店ごと引越す例としては、「屋台」が挙げられます。現代においては、移動販売車と呼ばれる自動車もその発展形と言えるでしょう。
ちなみに、昨年のグッドデザイン賞では「軽トラ屋台K mobile」という製品がグッドデザイン・ものづくりデザイン賞を受賞されています。
これは、軽トラックの荷台に着脱可能な屋台(テント、テーブル、ベンチ)でして、農作物などの商品を運搬・販売する「軽トラ市」への出店をサポートするプロダクトデザインです。
※関連リンクに参考URLがあります。
さて、大変厚かましいのですが、「屋台」つながりで、私自身がデザインした屋台が最近完成しましたので、そのご紹介をさせてください。
天板が魚の骨の形をしておりまして、言葉遊びで名前を「屋台骨」と名づけました。
魚の骨の隙間が居場所となって多方向への会話を誘発し交流を促進することを目指しています。
ちなみにくり抜かれた目の部分には七輪が入ります。
今回製作したものは、2台目(二代目)でして、「(初代)屋台骨」は宮崎県産の杉の普及・PR等のために行われていたデザインコンペ「杉コレクション」において、2012年にグランプリを受賞しています。
「二代目屋台骨」は初代のデザインをベースに、家具デザイナー狩野新氏の協力・製作のもと分解可能な組立式にアレンジして製作したものです。
※狩野新氏については関連リンクにあるHPをご覧ください。
前回は天板の高さが1mで固定されており、まさに立ち飲みにもってこいのサイズでオジサンへのウケは抜群だったのですが、小さな子供が魚の形を見られないという難点がありました。
今回は1mと70cmの2通りの高さで利用できるように考えました。
そして、それを可能にしてくれるのが「骨休め」と名づけた付属装置の存在です。
屋台骨を休ませて1mの高さにできますし、テーブルとして使える70cmの高さで利用する際には人が休める椅子になります。
さて、この「二代目屋台骨」ですが、今後はレンタルして各種イベント・お祭り等でご利用いただきたいと考えております。
ご興味を持たれた方は是非是非お問い合わせくださいませ。
(骨だけに身を削って製作費を捻出したので、どうか使ってください!!)
宜しくお願いいたします。
というわけで、一般論から巧みに(強引に!?)自身のPRにつなげたところで、今回は筆を置きます。
最後までお読みいただき、有難うございました。