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引越しコラム
連載も今回で12回目ということで、何とか1年間続けることができました。
読者の皆さま、引越しAじぇんとの関係者の皆さま、お付き合いいただき、有難うございます。
世間の多くの人がそうであるように、私も12月は慌ただしく過ごしておりますので、年末年始に少しゆっくり体を休められたらと考えています。
さて、年末といえば、年越しにかかせないのがお蕎麦ですよね。
私はおうどんもお蕎麦も大好きなのですが、レストランのお子様セットにはうどん付はあってもそば付はあまり見かけない気がします。
これは、そばアレルギーを持っている子がいることへの配慮かもしれません。
かく言う我が家でも2歳の息子にはまだお蕎麦を食べさせていませんでしたので、年末に病院に駆け込んで迷惑をかけないためにも、年越しそばの予行演習をさせて、アレルギーがないか確認しておきたいと思います。
というわけで、前置きが長くなりましたが、今回はお蕎麦と年越しと引越しの関係について考察してみたいと思います。
さて、日本では「年越しそば」を食べる習慣が定着していますが、どのようにして始まったものなのでしょうか?
恥ずかしながら、今まであまり考えたこともなかったので、この機会に調べてみました。
いくつか説があるようですので、以下にあげてみます。
①そばが細く長くのびることから、縁起がよいとする説
②そばが切れやすいことから、一年の苦労や厄災などを断ち切るためという説
③金銀細工師が散らかった金粉を集めるためにそば粉を使っていたため、金運を向上させるためという説
①と②はやや矛盾する気がしなくもないですが、いずれにせよ縁起がよいということで広まった習慣であることは確かでして、江戸時代には定着していたようです。
さて、引越しの際にも「引越しそば」と呼ばれる習慣がありますが、これについても調べてみました。
引越した際にお蕎麦を食べることかなと思っていたのですが、本来は近所の方に挨拶がてらお蕎麦を配ったことが由来なのだそうです。
以前「引越しと挨拶」と題した記事で少し触れさせていただいたとおり、現代ではタオルや洗剤を渡すことが多いようですが、江戸時代中頃にはお蕎麦を配る習慣が生まれていたようです。
手軽で安上がりだったというのも大きな理由のようですが、「おそばに末永く」といった具合に蕎麦とそば(近所)をかけて縁起をかついだというのもひとつの理由だと考えられているそうです。
というわけで、年越しと引越しとお蕎麦の関係を調べてみて感じたことは、いずれも人生のなかで節目となる行事であり、縁起をかつぐ習慣が定着してきた経緯があることです。
引越しには建築工事を伴うことも多いですが、これも人生における一大行事のひとつです。
そして、建築工事に際しても地鎮祭・上棟式といった儀式を行う習慣が長年の歴史の中で定着しています。
近年では飲酒運転が問題になるため、工事現場で職人さんにお酒を振舞うことは少なくなりつつありますが、文化としての「建築」を考えるうえで大切にしたい習慣だと感じています。
さて、何とか一年間連載を続けてこられたわけですが、来年は同じ話題を書けないかと思うと、今からネタが見つかるのか不安です。
連載が打ち切りにならなければ、来年もどうぞ宜しくお願いいたします。